柱材を使った子供の遊具です。
子供は、柱に使われる太い角材があるだけで十分に遊べます。
4寸材とか3寸材とか、サイズの違う材がそこにあるだけで、
重ねて並べて、平均台みたいにして、それこそ自在に嬉々として遊びつくします。
ほんと天才です。
さて。改めて調べると、器械体操で使われる平均台は幅10cmと規格が決まっているようです。
3.5寸の材が一辺10.5cm角なので似ている感じがしますね。
柱材は、製材所の主力製品ですから数多く作られており、
一軒一軒の設計に合わせてカットする加工が行われています(いわゆるプレカット)。
その際に、長さ30〜100cmくらいの余った材料がたくさんできます。
余った材と言っても、森で育まれた貴重な資源です。少しでも有効活用したい。
そう考えて、余った4寸材で<キッズカー>をデザインしました。
4寸の柱材は、子供が乗る、またがるのに、ちょうど良いサイズ。
さらに<キッズカー>には、座面の部分に丸みを持たせてあります。
これは、棟木(むなぎ:家の屋根の一番高いところに渡す構造材)にも施される伝統的な加工法で、
棟木に雨水などがたまらないための工夫ですが、
<キッズカー>では、子供のおしりにやさしくフィットするための工夫です。
<キッズカー>。子供達に嬉々として遊んでもらえたら嬉しいです。
そして、子供たちが遊ぶ頃を過ぎても、かけがえのない思い出の品として、
部屋を飾る素敵なインテリアになれば、さらに嬉しいです。